税務調査対策②~調査当日までにしておくこと。
前回掲載しました無予告調査以外の税務調査は、通常、税理士を雇われている場合はその税理士に、関与税理士がいない場合は納税者本人に、事前に連絡があります。税務署側が調査の希望日を言いますが、無理に合わせる必要は全くありません。ご都合の良い日を決めて頂きたいと思います。そして関与税理士がいる場合は、必ず調査までに打ち合わせをして下さい。税理士は調査の流れや、概ねにしろ、各々の関与先様に応じて調査で問題になりそうな項目の推察はできます。一度申告は終わっているので限界はあるのですが、事前に打ち合わせをすることで、対策ができることもあります。あまり複雑な事例は言えず大変申し訳ないのですが、調査官は役人ですので形式を整えようとするところがあるので、例えば役員給与や関係会社との取引について、これらは税務調査で問題になりやすい項目なのですが、それらの項目の決定経緯を記載した議事録等を作っておくことで、よほど不合理な内容でない限り、あっさり済んでしまうこともあります。また、事前に従業員さんや取引さんと意思疏通をしておいた方が良い事項があることもあります。
更に調査当日までに、少なくとも調査官を入れる予定の部屋の整理をお願いします。決算書に載せていない金融機関や取引先のカレンダー等はありませんか?
また、調査当日はゴミ箱のゴミも処分しておいて下さい。今のところ私は経験ないのですが、ちょっとした隙にゴミ箱を探る調査官もいるようです。無意味に勘繰られないためにもお願いします。ちなみに、ごみ置き場に持って行くまでは、例えゴミでも納税者の所有物です。許可なくゴミを探れば違法行為です。ハッキリ抗議しましょう。